プロフィール

 

辻野恵子(つじのけいこ)

 

俳優、アレクサンダー・テクニーク教師。

 

学生劇団で演劇をはじめ、

その後、紙芝居、パフォーマンス、人形劇など

美術家やダンサー・音楽家、詩人、障害のある方、高齢者など様々な方との

コラボ作品なども制作。

 

アレクサンダー・テクニークは、

実践して30年あまり、2016年からは教師としてお伝えしています。

 

 

<経歴・資格>

日本アレクサンダーテクニーク協会会員

ATI(アレクサンダー・テクニーク・インターナショナル)国際認定

リビング・イン・ア・ボディインストラクター

 

わたしのからだがダメだと思っていた時のこと

 

1995年にアレクサンダー・テクニークに出会い、

当初は演劇上達のために5年あまり没頭しました。

 

この頃は特に

「価値がない」と思っていた自分のからだが、少しずつ好きになれたこと

が、大変救いになりました。

 

「私のからだはダメだ」と思っていたので、

自信をつけるために、人に評価されるように努力していました。

でも、人に評価されようとすればするほど

何をしたいかわからなくなり、自信を失っていました。

 

アレクサンダーのセッションの中で

「私のからだにもできることがある」と教えてもらい、

「小さなできること」を毎回積み重ねていきました。

 

無価値だと思っていた自分のからだに、

自分でできることが増えていくのは、

本当に嬉しい体験でした。

 

すると自然に、「私自身のからだを信頼する」機会が増え、

「自信」が生まれていきました。

 

 

介護/子育て ダブルケアの時のこと

 

義理の両親の在宅介護は、結婚当初から13年弱続きました。

その間に子供が3人生まれ、ダブルケア生活に突入。

正直過酷でした。

そんな生活の中でも、このワークはとても役に立ちました。

 

途中、鬱になってしまった時も、

からだ・気持ち・こころ全体の流れがよくなることで、

ずいぶん楽になりました。

 

寝たきりの義母を車いすへ移乗する、身体の向きを変えるなどのとき、

からだをどのように使えば、より楽にできるか、

 

家事をどうすれば少しでも楽しくできるか、

 

日々混沌とした状況の中で、どのように気持ちを保つか、

 

子育ての中での、からだと気持ちにどのようにつきあうか、

 

子供と夫と、義理の両親と、いつも疲れている体で

どうやってコミュニケーションを取るか、

など。

 

この経験は、私の世界観を広げ、

また、このワークに対する別の角度からの可能性を、

たくさん発見することになりました

 

自分自身の身体だけでなく、

その周りにある空間や環境、もの、人との関係にも

大いに関わるものだということ。

 

それらにサポートされているのだということ。

 

その実感が強くなり、

 

自分のからだや表現活動だけでなく、

さまざまな日常、人やものとの関係性にも使うようになり、

さらに、他の人にも使ってもらいたいと思うようになりました。

 

アレクサンダー・テクニークのトレーニング


演劇のために学んでいたあと、

2000年ごろからは、自身で実践していましたが

2004年頃に鬱を経験したことをきっかけに、再び学びはじめました。

 

そして、このワークが演劇に関わることだけでなく、

人生全般の身体的・精神的な大きな支えになると、深く確信しました。


2009年より、日本やアメリカで教師養成トレーニングを開始。

 

ダブルケアをしながらのトレーニング中、

恩師・新海みどり氏のもとで「抱っこや子育て」、「女性のための」ワークショップも、

企画・運営しました。

 

2016年1600時間の課程を終了し、

アレクサンダー・アライアンス京都校を卒業しました。

 

卒業後の活動

 

国内、海外の先輩教師に、流派にこだわらず学びながら、

個人、ペア、グループなどのセッションを、出張も含めて行なっています。

 

2017年から3年間は、3人の子供を出産したまこと助産院にて、

赤ちゃんとお母さんの抱っこ、子育てワークショップを

自身が講師として開催したり、

 

2014年からは、京都YWCA女子寮カルーナ(様々な事情で家に住めない16歳〜20歳の女子寮)

にて、月に一度、アレクサンダー・テクニークのワークを提供しています。

 

 コミュニケーションや声、からだほぐし、演劇とコラボしたワークショップなども

不定期に開催しています。

 

このような方達と共にセッションしています

 

・表現に関わる方     俳優、音楽家、ダンサーなど

 

・専門職の方       ボディワークのインストラクター、アロマテラピスト、治療家など

 

・日常生活を楽にしたい方 会社員、家事をする方、お母さんと赤ちゃん

 

               からだの特性によるこわばりの強い方など

 

・健康を保ちたい方    90代などご高齢の方、からだのメンテナンスをしたい方

 

               痛みのある方、メンタルから痛みを感じやすい方

 

・気持ちを安定させたい方 

 

 

アレクサンダーテクニーク以外のこと

 

新体道、野口整体にも、大きく影響を受けています。

2003年から、大蔵流狂言を学び続けています。

近年は、舞踏の舞台も経験。頭蓋仙骨療法も学習中です。

 

 障害のある方とのワークショップなど

2006年から、知的障害の人対象のワークショップにて、講師なども行っています

 

障害がはっきりある人、そうでもない人、いろんな年代の人や

環境、空間の「間(あわい)にうまれるもの」に興味があり、

 

表現の時には、それを作品にしたいと、

アレクサンダーテクニークを交えて実験しています。

 

「あわいにうまれるもの」という点に、

 表現とアレクサンダー・テクニークの共通点を感じています。

 

 

 過去のパフォーマンス・その他ワークショップ

 

コミュニケーションには、もともと俳優として興味を持っていましたが、

もっと広い視野で興味を持ち、関わるようになりました。

 

 

「Bochibochiホリデーショー」

(2005,6年パン屋さん、美術家、歌手と制作した観客参加型紙芝居劇)

 

「月の踊り」(2013年 月経のしくみがテーマのダンス作品)

 

 ○「いのちの誕生ものがたり」(親子体験型性教育ワークショップ)

 

 ○「おしもはん」(2015年 人の一生の「しも」について、

子育て・性・介護をテーマとしたパフォーマンス作品。演出助手、出演。

(介護ダンスを創作)

 

○演劇「浦野式鈍気騎士(うらのしきどん・きほーて)」

(2018年 原案・演出・出演 81歳男性を主演にした、

ゴミ屋敷に住む認知症初期の老人の物語)

 

 

『多覚』(2020年 玄関で靴を履き、自転車に乗るまでの感覚を拡大視した一人芝居。)

 

『言葉で動く』(2021年 全盲の美術家とのパフォーマンス作品。共同制作)

 

『うがつ』(2022,2023年 舞踏出演。伝統工芸西陣和紙と舞踏のコラボ作品。)

 

『予祝』(2023年〜各地で。今の災いを福となる前にあらかじめ祝うパフォーマンス)

 

『つくもがみ』(2023年〜各地で。現代の梱包材、広告、プラごみなどのつくもがみ)

 

『つごもり』(2025年 企画・演出・出演 食をテーマに、日常生活と世界のできごとをどう捉えるかの実験作品。俳優と芝居経験のない詩人、ライター、80歳の女性が出演。稽古にはアレクサンダー・テクニークを多用。)

 

 

ブログ「はっさくな日々」     

 

日々の生活の中でアレクサンダー・テクニークを使って発見したこと,体験したこと、

セッション の様子、感想、演劇やダンスのパフォーマンス活動について書いています。

 

photo 草本利枝
photo 草本利枝